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ポーラスガラス(多孔質硝子)とは、均一なガラスを熱処理によって複数の相に分離し、その可溶性の相のみを薬品で溶出することで、多数の細孔を形成するので、多孔質硝子と呼ばれています。
(※ただし孔は内容ですべてつながっていますので、孔の数としては一つです。)
他の多孔質硝子と同じく、気体・液体等の分子やイオンの吸着性が高い。また、ポーラスガラス(多孔質硝子)は、その製造条件を変えることにより、極めて均一の細孔を造ることができ、その細孔の大きさを変えることにより、分離フィルターに使用することができます。
細孔径4nm〜70nmで連続細孔を持ち、分離・触媒の素材として樹脂に無い温度域での新たな可能性を持っています。
形状は、管・ムク棒・板・粉末ガラスなどがあります。
70nm以上の細孔サイズについては、相談に応じます。
また、部分多孔質化等も可能な場合がありますので、
ご興味を持っていただけたら、ご相談ください。
弊社のポーラスガラス(多孔質硝子)は、40年以上の実績があり、国内外へ出荷されています。
多孔質物質は、有機のもの・天然のものなどがありますが、ポーラスガラス(多孔質硝子)は、その約96%がSiO2(二酸化ケイ素)なので、石英硝に近い耐熱性があり、有機溶剤中でも使用が可能です。
嵩比重 | 空間率(%) | 内部表面積(u/g) | |
4nm | 1.57 | 28.6 | 200 |
50nm | 1.12 | 49.1 | 80 |
バブルポイント試験
2-プロパノール中に膜モジュールを入れ、膜モジュール内部に窒素を徐々に加圧しながら導入した。
最初に発泡した時の圧力(イニシャルバブルポイント値)、膜表面全体から均一に発泡した時の圧力(バーストバブルポイント値)を以下に示す。
イニシャルバブルポイント値:0.2MPa
バーストバブルポイント値:nd’(圧力調整器限界(0.45MPa)まで発生せず)
図 水銀圧入法により測定した実験に供した多孔質ガラスの細孔分布
多孔質ガラスの色と透明度は、次の様になります。
たとえば、厚さ1mmの板にした場合
細孔サイズ:4nmでは、無色透明
細孔サイズ:50〜70nmでは、乳白色・半透明
細孔サイズ:1〜2μm(1000〜2000nm)では、白色・不透明となります。
測定装置:カルニュー精密屈折計「KPR-2000」
機体精度:±0.00003
試料ガラス:ポーラスガラス:平板20mm角・厚さ1mm ・ポアサイズ4nm
屈折率測定:
1.前処理(試料加工):あり
2.測定条件:
環境:室温23℃、湿度50%
温調:なし
波長:587.6nm(d線)
656.3nm(C線)
486.1nm(F線)
結果:
波長 | 屈折率 |
---|---|
587.6nm(d線) | 1.35678 |
656.3nm(C線) | 1.35506 |
486.1nm(F線) | 1.36057 |
νd | 64.75 |
透過率 吸光係数
※画像をクリックしていただくと別ウインドウで拡大された表が表示されます。
東京工業大学にて計測された数値です。
※下の画像をクリックしていただくと、PDFファイルが展開されます。
多孔質物質は、有機のもの・天然のものなどがありますが、ポーラスガラス(多孔質硝子)は、その約96%がSiO2(二酸化ケイ素)なので、石英硝に近い耐熱性があり、有機溶剤中でも使用が可能です。
ガラスの外表面が多孔質になってる。透明の観測用窓が両側にある。
グラフェン膜を被覆したナノポーラスガラスの作製(東北大学)
※上記リンクより、東北大学にてグラフェン膜を施したナノポーラスガラスのレポートを見ていただけます。
ポーラスガラスのナノ細孔構造と形状を複写したカーボンモノリス電極の作成
※上記リンクより、東北大学にてカーボンモノリス電極の作成のレポートを見ていただけます。